MIDI運河旅行記
5月19日(水)
21:55のエールフランスで成田を出発
5月20日(木)
04:15 パリドゴール空港着 この日は一日パリ観光
5月21日(金)
この日も一日パリ観光
5月22日(土)
パリのリヨン駅で8:24超特急TGVに乗車 12:22南仏の都市Beziersベジエに到着
ベジエ駅で今回案内をお願いした運河の旅人クラブの田中氏と合流
昼食後タクシーにてベジエ郊外のスーパーマーケットに行き一週間分の食料を購入
その後タクシーでベジエ近郊のチャーターベースColombiersコロンビエールに移動
夕立の中をチャーターボートに食料を搬入し、16時頃西に向けて出港


このように両岸にプラタナスの並木が続く運河をゆっくりと進みました。
運河での制限速度は時速8キロです。
まもなくトンネルが現れびっくりしました。トンネルの中はもちろんボートは
すれ違うことは出来ません。

トンネルの長さは160mだそうです。
当然入るかなり手前で警笛を鳴らして対航船が無いことを確認しなければなりません。
トンネル通過後運河はクネクネと曲がりくねっていますが、ロックは現れません。
チャーターベースのコロンビエールから上流(西方向)約50kmの間はロックは無いそうです。
18時ころやっと雨も止んだので岸に接岸し、ペグを打って係留しました。
写っているのは家内です。
就寝した午後10時は未だ薄明るく、日本で言えば午後7時頃の感じです。
5月23日(日)
6:15起床 付近のぶどう畑を家内と散策
8:30離岸 11時頃には運河の分岐地点まで来ました。

右手がMIDI運河の上流方面、左手方面はナルボンヌという都市を経て
地中海に通ずるRobineロビーヌという運河です。
下の写真はロビーヌ運河方向を撮ったものです。直ぐのところにロックが見えます。

係留したまま動きそうにもない船、行き交う船などが数多く見られました。
中には操船は全く素人ではないかと思えるような蛇行する船もあります。


このようにマストを倒したヨットも見かけました。

運河のほとりに建つ昔風の建造物
午後には最初のロックを越えました。

この写真は上流から下ってきた船がこれからロックを出るところです。
我々の船は写真の先の方で待っています。
ロック内の船が出終わったら登りの船が入る番になります。
今日23日の午後に2段ロックを2つ、1段ロックを2つ越えました。
各ロックにはロックキーパーが居ますが、12時半から13時半までは休憩、
朝は8時半から、夕刻は季節によって変わるそうですが、18時前後には終了するようです。
MIDI運河にはロックキーパーが居て水門の開閉をやってくれますが、他の運河では
自分で水門の開閉をする運河もあるそうです。
ロックの利用料金は船のチャーター会社が年間分をまとめて払っているので
我々は払うことはありません。
18:30にはHompsという村の近くの土手に係留し、今日のクルーズは終了です。
5月24日(月)

早朝の運河風景 2景


付近は一面のぶどう畑です。ぶどうの木の背は低く1m程度です。
8:00離岸 1段、2段、2段、2段とロック越えの連続です。

行き交う船。 昨日、今日とわりと船が多いと感じました。
午前中もロックにはいつも4艘入りました。


我々の船は手前左です。

上の段の水門下部から滝のように流入する水。その水圧はかなりなもので
写真手前にいる我々の船も水圧に圧され後退するのを止めるのに苦労しました。
船のバウからのロープを岸壁上のビットに掛けて保持し、船が上がってくるのに合わせて手繰り寄せ
船が後退して後ろの他の船にぶつからないようにするにはかなりな力が要ります。
次のロックの手前で昼の休憩停泊
13:30離岸 直ぐ3段ロック越え
次は1段でしたが午前と合わせて6箇所のロック越えをしかなり疲れました。

操縦席の我輩
下の写真は今日の停泊地Trebesトレベ付近 ここの上流に又3段ロックがある。

当初の予定ではもう1日かけてトレベの先の都市Carcassonneカルカソンヌまで
行く予定でしたがかなり疲れ気味でもあり、楽しくないこともあって、
この停泊地点から折り返すことにしました。
この地点まで出港地のコロンビエールからおよそ84キロの距離です。
その間合計10ヶ所のロックを越えて、約48mの高さをかせいだことになります。
この地点から更に西方向に29ヶ所のロックを越えると分水嶺に到達するので
その先は下りのロックになり、更に進むとガロンヌ川に出てその先は大西洋の
ビスケー湾に出るそうです。
ロック越えについて
ロックを越えるために必要な人数は私の認識では2人で足りると
思い込んでいましたが確かに2人でも出来ないことはありません。
しかし最低3人で作業するのがベストのようです。
3人とはバウに1人、スターンに1人、それと陸上に1人の配置のことです。
従って今回家内も人手として作業させましたが、このような作業に
不慣れな家内には無理だったようです。

南仏の小さな田舎街トレベ 2景

5月25日(火)
引き返す地点が予定より手前になったので今日はゆっくりと進めることにしました。
午前中は9キロ走って昼の休憩タイムです。付近の田舎の村を散策。
それでも午後は1段、3段、2段、2段、2段と連続してロックを下りました。
やはりロックは登りに較べて下りは楽です。
5月26日(水)
9:30離岸

アムステルダムから来たと言っていたヨット

今下ってきたロック


Minervoisという所のチャーターベース クレーンもある。

そのチャーターベースの看板と事務所?

運河河畔にあるレストラン フランスのレストランは昼は別として
夜7時から営業開始となる。

ガソリンスタンド兼小型スーパーマーケットもあったが、昼は12時から1時過ぎまで
閉店だし、夕刻も5時には閉まってしまいます。
今日も合計5個のロックを下りましたが、その内の1つのロックで閉まったはずの
上流側の水門から何故か多くの水が出てきて、我々の船が圧されて
前の船にぶつかってしまいました。幸い早めに気付き押さえたので船に
ダメージは及びませんでした。

イギリス人のラブラブカップルの乗った船
今日もプラタナスの並木道に係留しての停泊です。
係留場所の水深を測ってみました。
岸側の水深は50cm
船のセンターラインの水深は1m
運河中心線寄りの船尾では1.3mでした。
5月27日(木)
9:30離岸

橋2景 橋の下は狭く船尾が擦らないように操船に注意しなければなりません。


別のチャターベース(上)の貸しボート群とある風景(下)


ある並木の風景

子鴨たちに癒されることもありました。

とうとう出発地近くのトンネルまで戻って来ました。
今日は出発地Colombiersコロンビエール手前の土手で停泊です。
今日も係留場所の水深を測ってみました。
岸側の水深は1m
船のセンターラインの水深は1.5m
運河中心線寄りの船尾では1.8mでした。
元々明後日29日朝までの予定でしたが、とにかく楽しくないので1日早く
明日28日朝で運河航行は切り上げることにしました。
5月28日(金)
朝9時過ぎにチャーターベースに船を返し、我々二人はタクシーでBeziersベジエ
の街に行き観光をすることにしました。

MIDI運河を作ったポール・リケの銅像
以下ベジエ点描です。



以下はベジエの市場の風景です。



5月29日(土)
ベジエで朝レンタカーを借りました。日本であらかじめ予約しておきました。
問題は右側通行ですので左ハンドルです。それとフランスでは未だマニュアル
車が主流なのかオートマがありません。右手でギアシフトすることになります。
早速高速道路に入り隣の都市のMontpellierモンペリエに向います。
モンペリエで高速を降りて地中海の海岸に向いました。
海岸にはLa Grande−Motteグランドモットという町に大きな
ヨットハーバーがあります。そこが最初の目的地です。昼頃到着。

上は高速道路、右は借りたプジョー
以下グランドモットヨットハーバー点描です。






ヨットハーバーのヨット用品店で買い物をしたかったのですが、
店は閉まったまま誰もいません。残念。
グランドモットの先にポルトカマルグという超特大のマリーナがある
そうですがそこまで足を伸ばすのは止めにしました。
その後は次の目的地プロバンスのアルルという町までのドライブです。

アルルの街に車で入りましたが、狭くて往生しました。
郊外はいいのですが旧市街には車で入らないほうが良いようです。
予約なしでアルル郊外のホテルに行きましたが宿泊出来ました。
上の右の写真はローヌ川です。ローヌ川を遡って行けばやがて
ライン川に到達することが出来るそうです。
5月30日(日)
アルルから車でプロバンスのリュベロン地方に向かいました。
アヴィニョンにも行きたかったのですが無理をしないことにしました。

上の写真はリュベロンのゴルドという山の上の村です。
右の写真は「南仏プロヴァンスの12ヶ月」という小説の舞台の
メネルブという村に咲いていたポピーです。
その後エクサンプロヴァンスという都市まで行き、やはり予約無しで
ホテルに泊まれましたのはバカンスシーズンではなかったからでしょう。
5月31日(月)
エクサンプロバンスのTGVの駅でレンタカーを返却し、超特急TGVでドゴール空港まで行き、
夜23:25のエールフランスで帰国の途につきました。
最後にMIDI運河をクルーズして感じたことなどを述べたいと思います。
ところで運河をクルーズする方法ですが、私の知るところでは
1.運河観光船に乗る
この場合は全く単なる遊覧船にすぎませんがロック越えするのもあるようです。
2.ホテルバージに乗る
つまり宿泊施設を備えた客船です。客船といっても数十人乗りの
もので水に浮かんで移動するホテルといったところです。
ロック越えがあるかどうかは知りません。
ホテルバージの情報は旅行会社で入手出来るようです。
3.船をレンタルで借りて自分で操縦して航行する
今回私が体験したのがこのケースですが借主は私ではなく
同行した田中氏でした。
レンタル会社のホームページは
http://www.barginginfrance.com/rentalboats.htm
このケースでは船体破損などの事故の場合が問題です。
保険はあるようですが、カバーする範囲が不明です。
自損事故はともかく加害者或いは被害者になった場合は当事者として
交渉能力が必要だと思いますが、フランス語で交渉するなんて
不可能事です。
4.自分の船で運河に乗り入れる
MIDI運河の場合世界遺産に登録されたこともあって、最近混雑
しているそうです。事実今回の23日と24日は船が多いと感じました。
従って船の操縦に未熟な人も来ています。
さらにレンタル会社の船もそうですが、船が大型化しているようです。
35とか40フィート位の大型艇を良く見かけました。
そんな大型艇が狭いロックの中でひしめき合うことになります。
MIDI運河のロックは水量が多い部類に入るのではないでしょうか。
そんなMIDI運河のロックに例えば海光丸クラスの小型のヨットで
乗り入れるとしたらかなりの覚悟が必要です。もっとも
ヨーロッパの他の運河の事情ついては私は知りませんが。
今回の私のMIDI運河クルーズは良い経験にはなりましたが
楽しいものではなかったのが残念でした。
ただMIDI運河そのものは写真の通り美しい所です。