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7月31日(日) 徳島港ー南紀白浜綱不知 43マイル
定時の6:00桟橋を離岸。港外に出ると正面からの微風です。今日は距離もあるし機走で進めます。
ヨットを5艇ほど見かけたくらいで、特に変わったことも無く2時には田辺湾の沖合いに到着しました。
オヤ!ヨットが接近してきます。もしかすると白浜のヨット「コラソン」か「エスメラルダ」ではないかな?
「コラソン」でした。海光丸の写真を撮ってもらえるということで、お互いに右に行ったり左にいったり。

大更さんのコラソンです。

やがて「エスメラルダ」も合流して綱不知へ入港です。
海光丸が初めて綱不知の桟橋に係留した2001年の時は無料でしたが、今は1日1,000円だそうです。
それと桟橋の直ぐ側にある温泉銭湯「綱の湯」が今年9月で終了することになるそうで残念なことです。
8月1日(月) 白浜滞在
今日は朝からコインランドリーで洗濯です。同乗者の前川氏はしらら浜で海水浴と別行動。
夕方三川さんと大更さんに迎えにきていただき、やはり白浜のヨットマン大鋸さん宅に伺い庭から南部(みなべ)町の花火
見物となりました。眼下の海からは波音が聞こえ、遠くには漁船の漁火も眺めることが出来、満足の一夜でした。
8月2日(火) 白浜ー串本港 41マイル
朝大きな雷の音で目が覚めました。雷雨です。出港できる状態ではありません。
やっと9時になって雨が小止みになりました。3時間遅れの出港です。今日は何とか串本まで行きたいので
正面の風ですのでセールは当てにせず初めからエンジンで進めます。
台風9号が台湾東方にあるので早めに船を進めたいのです。逃げ込むところは五ヶ所湾に決めています。
途中2回ほど強い雨に見舞われましたが、長くは降らないので耐えられます。
4時前潮の岬沖を通過し、見通しの悪い中大島との海峡に進入。5時には串本港に着岸しました。
後は温泉と夕食と買い物をして今日はお終いです。
機走8Hでした。
8月3日(水) 串本ー那智フィッシャリーナ 18マイル
今日も風がありません。又もやエンジン。
勝浦沖を通過し直ぐにある湾に入り早くも10時には那智フィッシャリーナに到着。
若さんは早速バスで新宮に行き、熊野速玉大社に参拝してきました。
これで熊野那智大社、熊野本宮、熊野速玉大社と熊野三山に参詣することができました。

熊野本宮です。撮影は往路の6月初めです。

熊野那智大社 ここも6月初めに撮影

熊野速玉大社 ここは今回撮影しました。
熊野三山にお参り出来てご利益があるかな?お願い事は決まって航海の安全です。
ここまで泉大津から同乗してきた友人の前川氏が離船します。これから又一人の航海になります。
ここ那智には近くに温泉があるのでさっぱりできます。
今日は機走3H,帆走1Hでした。
8月4日(木) 那智ー五ヶ所浦 58マイル
今日の目的地は三木浦です。早めの5:30出港。今日も変わらず朝凪です。
周囲にほとんど船影が見えない熊野灘を北上してい行き10:30には三木浦沖に到着してしまいました。
連れ潮でもあるのでしょうか?
ここでも未だ風は吹いて来ませんが、速すぎるので思い切って五ヶ所湾まで行くことに決定。
3m位の台風余波のうねりが来るだけで、波は1m程度です。つまり風は無い。
15:30五ヶ所湾口に到着。お風呂に入りたいので湾際奥の五ヶ所浦まで入っていきました。
突き当たりの岸壁の右端に係留し、漁協に了解を得ました。
えー!健康ランドの風呂が廃止になったって。この汗まみれの体をどうしろっていうの。
この近辺の他の漁港にも風呂は無いそうです。直ぐかたわらの食堂で夕食を取りそこで2Lペットボトル3本に
水を分けてもらってからコックピットでかぶって汗を流すしかありません。
今日は全航程機走11時間でした。良く走ったもんだ。
8月5日(金) 五ヶ所浦滞在
どうやら台風9号は大陸方面に向かうようです。南の太平洋上の熱帯低気圧も衰弱するようですので一安心です。
ただ台風余波のうねりが大きいのと、昨日の長距離の疲れが溜まっているので今日は休みにします。
しかしとにかく暑い。とても船内には居られません。係留場所の近くに喫茶店があったので午後はそこで
避暑です。夕方には公園の水道シャワーで汗を落としました。まるでホームレス。
夕食も冷房の効いた先ほどの喫茶店でゆっくりと済ませました。
8月6日(土) 五ヶ所浦ー的矢湾渡鹿野島港 29マイル
英虞湾口、布施田水道、波切港沖と代わり映えの無い機走5時間で渡鹿野島に到着。
ここには入浴施設はありませんが、海水浴場があるのでそこのシャワーが無料で使えます。
8月のこの時期の土曜日ですので伊勢湾近辺のヨットが必ず来ると予想していましたが
1艇も来ません。
8月7日(日) 渡鹿野島ー遠州灘福田漁港 54マイル
帰るとなると早く帰り着きたい。帆走にこだわると言っていたのも何処かに行ってしまって
4時起床、5時出港。エンジン全開です。
的矢湾を出ると一面の霧です。一時は20m先が見えません。エンジンを絞ってそろそろ進めます。
急に霧が晴れたと思ったら前方500mに本船がいます。他にもいますのでどうやら伊勢湾に向う
本船航路のようです。霧が晴れてくれて本当に良かった。
あとはただただ東に向って海光丸を進めて15時には福田漁港に入港しました。
外海は3m位のうねりがありますが、港内は全くうねりは入って来ません。良い港です。
ただ釣人が多く岸壁がコマセで汚れているのが欠点です。
アリャー国民宿舎が貸切で入浴出来ません。あたまに来たので国民宿舎横の水道蛇口を勝手に
使って汗を流しました。店舗も近くに無いので夕食は船内でチキンラーメンと缶詰の粗食に耐えます。
今日も機走7H,帆走3Hでした。
8月8日(月) 福田ー伊豆下田港 57マイル
今日も一気に下田まで行こうとやはり5時に出港する漁船に混じって出港。
またまた単調な機走になります。眠くなってくるのでガムを噛みながら見張りは怠りません。
御前崎沖が8時。雲間から僅かに富士山が顔を覗かせています。イルカも今日は近寄って来ません。
3時前には下田に入港しいつもの八艘飛びの係留場所に舫いました。
オヤ!塩竈の川俣さんがいます。塩釜のヨットに同乗して三河湾に行った帰りだそうです。
川俣さんには一昨年北海道からの帰路に塩竈でお世話になりました。ここで会えるとは奇遇です。
やっとここ下田でお風呂に入れました。機走8.5H,帆走1Hでかなり疲れました。
8月9日(火) 下田ー三浦半島三崎港 48マイル
5:30出港。4杯いた他のヨットもいっせいに出港です。
爪木埼を交わして針路50度でまっすぐ三崎を目指します。初めはやはり朝凪で機走でしたが
後半には風が出てきて帆走開始です。
爪木埼でセットしたオートパイロットの針路を一度も変更せずに、14時には三崎港沖に
ピッタリと到着しました。やはり連潮があるので機走5H,帆走3.5Hで着きました。
8月10日(水) 三崎ー金沢八景平潟湾 20マイル
今日は距離が短いのでゆっくりと出港しようと思っていましたが、潮見表を見ると8時には転流となって
その後は下げ潮になるようです。仕方ない上潮のうちに観音埼を交わそうと4:30出港しようとして
スイッチを入れても両色灯が点灯しません。確か2〜3週間前に点検した時には点灯していました。
止むを得ない待とう。でも15分もしたら明るくなってきました。出港です。
剣埼、観音埼を交わした頃風が出てきました。オーこれは帆走で最終レグを締めくくれそうだな。
10時には金沢海岸に到着しました。
機走3H,帆走2.5Hでした。マストを倒し平潟湾にゴールは10:30でした。
友人の吉岡さんが来てくれてマストを立てたり、船内片付けを手伝ってくれて昼には離船し
自宅に向かいました。
5月10日に出港し、8月10日に帰港と丁度3ヶ月の瀬戸内海航海をこれで終えることになります。
このなぐり書きをお読みいただきました皆様誠にありがとうございました。
瀬戸内海航海のまとめ
● 帆走、機走の件
出発時に1日当たりの航程距離を短くすることで機走に頼らず、帆走主体で航海するとしましたが
1日当たり20マイル前後にすることは結果として効果がありました。
1.横浜から瀬戸内海への往路
航海距離は429マイルです。この距離を航海するのに要した帆走時間は55.5時間、機走時間は
36時間でした。つまり時間での率を計算すると何と60%帆走していたことになります。
これは驚きです。日本一周の時は80〜90%は機走していたのですから。
2.瀬戸内海周航
瀬戸内海は風が無く、凪ばかりでした。従って機走の割合が多くなってしまったのは止むを得ません。
航海距離は725マイルです。帆走は28.5時間、機走は129.5時間でした。
それでも帆走時間の割合は18%です。
3.瀬戸内海から横浜への復路
航海距離は368マイルです。往路では三河湾に入ったので往路より短めです。
復路では里心がついて、帰心矢のごとしとなって1日の航程が50マイルを越えることが
何度かありました。従ってどうしても機走主体となってしまいました。
帆走時間はわずか11時間、機走時間は59.5時間にもなってしまいました。
つまり帆走したのは15%ほどです。
但し、ここでは割合は時間で計算しています。当然帆走でのスピードは機走より遅いので距離で割合を
計算すれば帆走の率は更に下がってしまいます。
● 航海費用の件
今回は5月10日に出発して8月10日に帰着となりましたので、期間としては3ヶ月です。
この間に使った費用はおよそ33万円でした。
この費用に含まれるもの 日々の食費、軽油代金、係留費用、観光費用、交際費、土産代などです。
含まれない費用 出港準備に掛かった費用、一時帰宅の交通費、携帯電話とPHSの代金
電話代は未だ請求が出揃っていないので費用として含みませんが
航海していない月よりおよそ月当たり15,000円増となるでしょう。
● ウィスカポールの件
出港前に子供の鯉のぼりのポールを利用してウィスカポールを作ってみましたので、実際の帆走時に
使ってみました。

微風の追手の時にこのウィスカポールを使うと約0.5〜1ノット艇速が上がりましたので役に立つ
と言えると思います。しかしスピンポールに比較すると細いので風が上がって中風になると
かなりしなって折れないかと心配になります。
もう少し太いポールを使った方が良さそうです。