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2002年の航海日誌はここから始まります。
2002年3月末記載
2001年11月に沖縄に到着し、ヨットを預かってもらえるところを探しましたが、結果は2001年の日誌に書いた通りです。
その後、つてを辿って沖縄伊江島のヨットマンを紹介してもらい、幸運にもそのヨットマンのヨットが内装の全面改修のため
長期に渡って上架するということで、そのヨットの係留場所に置かせてもらうことが出来ました。
海光丸は本当に幸運でした。お陰で12月から3月までの係留場所を確保出来た訳です。
但し、預かってもらった訳ではありません。置かせてもらえたのであって、船の管理責任はこちらにあります。
そのため1月と2月に各1週間づつ東京から沖縄現地に飛び、海光丸の管理にあたりました。
その間、問題が全く無かったわけではありませんが、ほぼ無事に沖縄で冬越しすることが出来、ほっとしています。
しかし、今後も伊江島にヨットで行けば長期に係留させてもらえる訳ではありません。そこは誤解の無いように
ご注意下さい。沖縄での長期係留場所の確保は困難な状況であることに変わりはありません。
長期保管の別の案 2002年5月追記
沖縄の各地の港を巡ってみると各港毎に陸上に船台を見かけます。
そこでこの船台でサイズが合うものを探し、且つその持ち主を探して船台を貸してもらえるよう交渉してみてはどうでしょうか。
沖縄の離島でも建設用のクレーンを使っての上下架は1回1万円位だと聞いたことがあります。
もちろん宜野湾マリーナにも船台を見かけますが、全て個人持ちでマリーナの船台は無いそうです。
個人的に交渉してみるのは良い案だと思います。
海光丸整備記録 2002年3月
3月後半沖縄に戻り船の整備を行いました。
1.船底塗料の塗り増し 上架してみて防汚塗料は剥げ落ちてはいなかったので、同じ塗料を重ねて塗りました。
2.プロペラの防汚塗料は状態があまり良くなかったので、全て剥がし新たに塗りました。
3.エンジン冷却水取り入れのインペラを点検してみましたが異常無しでした。
4.燃料フィルターも点検し、異常無いことを確認。
5.オイル量も異常無し。オイルフィルターの点検は省略。2年前に新品に交換しているので大丈夫でしょう。
オイルの全交換は昨年10月に実施しているので、今回は省略。
6.バッテリー液量確認と比重の測定 異常無し
7.燃料タンクの水抜きの実施。
8.ギヤオイルの確認 異常無し
9.デッキ上各所のピン類の確認 異常無し
伊江島で整備後3月末伊江島から宜野湾マリーナに海光丸を回航しました。
2002年4月1日(月) 航海再開 宜野湾マリーナ ー 慶良間列島座間味港 30マイル
前日17時点の今日の天気予報 AM3〜4M PM風無し 波1M
宜野湾マリーナの海光丸
8時マリーナを出航 マリーナの浮標、次は牧港の浮標とたどって沖合いに出ましたが、風は1M程度しか吹いていません。
真西に針路をとり9時にチービシという離礁の北側を通過。10時慶良間列島東側にある前島の北側を通過。
海況は凪ぎ、2500回転で機走、空はうす曇、のんびりと走ります。
11時半慶良間海峡の北の入り口に到達、針路210度で海峡にはいりました。

慶良間海峡を北側から望む
慶良間海峡南北のほぼ中央に平瀬という名の離礁があります。12時過ぎこの平瀬を右90度に見て面舵で転針。

右が平瀬、左は名瀬
西方向前方に阿嘉島と慶留間島を結ぶ立派な橋が見えます。しばらく進み阿嘉海峡の中央で面舵、北にある
座間味港に針路をとります。
このあたりの島々には砂浜があちこちにありますが、どこも真っ白な砂浜でとてもきれいです。

点在する砂浜
13時座間味港に入港 入って右にある突堤に係留しましたが、今日は大潮のせいで岸壁がやたらに高い。

座間味港を港外から撮影。海光丸は入って右側の岸壁に係留した。
すでに係留していた那覇のモーターボートが舫いをとってくれました。
宜野湾で買い忘れた軽油を30L購入。港の中央にあるフェリーターミナルにトイレがありました。
でも係留場所から歩いて5分以上かかります。
夕食にカレーを作って今日はお終い。今日は機走5時間。
4月2日(火) 座間味港ー久米島兼城港 32マイル
前日17時の今日2日の海域天気予報 曇り AM南東の風4〜7m 波1.2m PM5.5〜8m 波1.2m
7:20座間味港を離岸。 港口を出たところで水深計がピーピー鳴りました。慌てて舵を左に切ったら鳴り止みました。
あぶないあぶない。岸からは十分に距離を取ったつもりでしたし、満潮に近い時刻でもあるのに3m以下の水深と
いうことは、干潮時には完全に乗り上げてしまう深さしかないことになります。
用心用心、水深計をちらちらみやりながらゆっくりと西へ船を進めます。
慶良間列島の西の端の島
海峡を通過したあたりに旗ざおが見えます。定置網かな?と注意深くあたりを見てみますが、定置網では
ないようでした。旗は合計4本見えましたが正体不明です。
伊江島で聞いたところによると、沖縄では定置網はゼロではないが、ほとんど無いといって良いそうです。
理由は定置網を設置しても、すぐに台風に流されてしまうからだそうです。
もう一つ気付いたことに、沖縄にはかもめがいないことです。冬の間ずっと海光丸を係留しておきましたが、
デッキに鳥の糞が全く落ちていませんでした。海光丸のホームポートの横浜ではデッキは糞だらけになるのに。
さて座間味の海峡を出て8時頃針路275度でセーリングを開始しました。
座間味と座間味の北西にある渡名喜島の間はホエールウォッチングが盛んな海域と聞いていました。
あたりの海面を一生懸命探しますが、鯨らしき形跡は見当たりません。時期が遅いのかもしれません。
風は4〜5m位で、アビームで5ノット近くで帆走しています。空は薄曇り、視程はあまり良くない。
10時半慶良間列島と久米島の中間点に到達したが、GPSによると南に流されているようなので針路を
北よりに修正しました。相変わらずくじらは見えません。残念。
12時に飛原岩らしき島影を視認。飛原岩とは久米島の南東にある高さ50m位の大きな岩山が海中から
突き出るようにそびえているものです。
飛原岩を右90度に見て、針路を次のウェイポイントに向け310度に転針。
2時久米島兼城(かねぐすく)港の沖合いに到達。20度ないし30度の針路で接近。
沖合いから見た港口の良い写真が撮れませんでした。
左右にリーフが広がっている中、水路の両脇にある赤と緑の立標識の間を進入して港内に入りました。
港内は広いが、係留に良さそうな場所は見当たりません。大潮の干潮時のせいか、どの岸壁も絶壁のように
高い。しばらく港内をうろうろしていたら、岸壁の上の人がここにつけろと指示してくれました。
ところがそこはフェリーが停泊している直ぐ近くです。20m位しか離れていません。
大丈夫かと聞きましたら、大丈夫だと返事がきたのでそこに接岸しました。都合の良いことにその場所には
太いが古いロープがぶら下がっていて、良いフェンダーになります。
上陸して食料の買出しをして、船内にいると声をかける人がいます。女の人です。直ぐ帰られましたが、
別の男性二人が来艇しいろいろ話をしました。結局その二人の男性と、先ほどの女性とで夕食をご一緒する
ことになりました。
女性は東京出身の方でご主人がホテル久米アイランドで40フィートのカタマランを運用しておられる木村さんです。
男性は年配の方が児玉さんで大阪から去年久米島に移住されたそうです。
右手前の男性は地元の与座さんという方です。
期せずして、地元の方と交流できハッピーでした。
皆さんから聞いた久米島の港湾情報
島の北側に仲里漁港があり、島の人は真泊港と呼んでいますが、係留スペースはあまり無いそうです。
泊という所に沖縄県が作った浮桟橋があり水もあるそうです。ここは港湾案内には載っていません。
この泊への進入経路の一つに島尻湾(港湾案内に載っています)のリーフの切れ目から入って一番奥になりますが
湾内はリーフが散在していて、地元の人でないととてもじゃないですが恐ろしくてはいれません。
もう一つの入り口は島の北側の仲里漁港方面にあるそうですが、ここには橋が掛かっていてヨットの通過は
無理だそうです。モーターボートであれば通過出来るようです。
そんなことで兼城港は大型船用の港だし、残念ながら久米島にはヨットにとって居心地の良い港は見当たりません。
但し、今回は兼城港は浚渫や岸壁の築造工事を盛んに行っていたので、あまり良い係留環境とは言えませんでしたが
工事が終了すれば、広いし水深も十分ある港なのでお勧めできます。いつ工事が完了するか聞いていませんが。
本日は機走2時間、帆走5時間
4月3日(水) 久米島滞在
朝、昨日の二人の男性が来艇され、船を別の場所に移動した方が良いということで、手伝って頂きました。
今日は北西の風が強く、てこずりましたがなんとか移動完了。しかし岸壁についているのは大きなゴム製です。
横付けにしましたが、岸壁とのこすれが激しくとても船を離れて上陸するような状態ではありません。
今日は一日船の番です。夕方になると引き潮で岸壁は絶壁です。このままでは夜も眠れないので
船を動かし沖合いにアンカーを打ち、船を岸壁から離すようにしました。
4月4日(木) 久米島滞在
今日は帰路である慶良間方面からの風が強いという予報のため、出航は止めました。
散歩にでも出掛けようかとしていたところ、木村さんが訪ねてきてくれました。風呂やがないか聞きましたが
やはり無いそうです。木村さんのご主人の勤務先である久米島アイランドのシャワーを使わせてもらえると
いうことで、車に乗せてもらい案内していただきました。お陰で4日間の汚れを落とすことができました。感謝。
その後、近くの児玉さん宅を訪ねしばしヨット談義に花をさかせました。
児玉さんのお宅は地元の古い民家をリニューアルしておられます。趣のあるお宅です。
児玉さん宅を辞し、これまた近くのイーフビーチに行ってみました。島尻湾の奥の観光ビーチです。
ビーチの写真 右の写真の沖合いに見える島影が飛原岩です。
路線バスを利用し、買い物をして帰艇。
今日は東の風が強いという予報でしたが、実際は10m以下だったようです。
4月5日(金) 久米島にて日和待ち
出航したかったのですが南東の風が強く、中止せざるを得ません。
係留場所の岸壁には縁まで土砂が置いてあり、デッキの上は飛んできた砂でザラザラです。
岸壁も高く居心地が悪いのですが、船が心配で離れられません。我慢するしかありません。忍耐の一日です。
明日も今日と同じような天気予報です。明日も我慢の日が続くのか!アーア
去年も屋久島とヨロン島で同じように何日も我慢の日が続きました。船さえ安心して係留できる状態であれば
気分晴らしに観光でも出来るのですが、本格的なマリーナでもなければ無理でしょう。
4月6日(土) 久米島にて日和待ち
まだ強風が続いています。しかも海光丸を岸壁に押し付ける風向になってきました。
アンカーラインはかなり引き込んでありますが、船体が岸壁にあたりそうになりました。
もちろんフェンダーはありますが、どうもアンカーラインが効いていないような感じもします。
岸壁に押し付ける強風が吹いているので、アンカーの打ちなおしにも躊躇します。
岸壁には写真にあるように本船用のゴムフェンダーが付いています。潮の干満で船体がそのフェンダーより下まで
下がることもあり、またそのフェンダーと同じ高さまで上がることもあります。
そのため船体側のフェンダーがうまく機能しない場合もあり、状況に応じて付け替えたり、違う物と交換したり
しなければなりません。しかも時々引き波に翻弄されます。全く油断なりません。
状況の良い時を見計らって食料の買出しに出かけました。わりと近くにホタル館というのがありましたので
久米島ホタルを昼間ですが見学して帰りました。後1週間位つまり4月中旬がホタルが飛び交う時期だそうです。
若さん一人にいろいろ親切に久米島の生物について説明してくれました。
4月7日(日) 久米島にて日和待ち
風は落ちたようですが波は午前中は高く、且つ濃霧注意報がでています。午後は雷雨だそうです。
出航は中止です。
十時頃風が無くなったので出かけましたが、丁度良いバスの便がありません。わりと近場の「上江洲家」という
久米島の古い民家を見学していると強い夕立が来ました。
一旦止みましたが再び降り始めたので急いで帰艇しました。その後は天気と風がころころ変わります。
風向も風力も一定しません。雨も強く降るかと思えば急に止んだりします。夕方から又風が強くなりました。
今日は出航しなくて正解でした。
4月8日(月) 久米島兼城港ー座間味港 32マイル
昨日夕方の天気予報では風も10m以下、波も1.5mということだったので、今日こそ出航するぞと朝5時過ぎに起床。
ところが風も強く、雨が降っています。天気予報を確認すると午前中は雷雨だそうです。ガックリ。
今日も出航出来ないか。7時頃には激しく雨が降り出しました。ところが8時過ぎに天候が回復し晴れ間も
のぞいています。即、出航準備。9時半のフェリーの出航を待って出航しました。
沖に出ると風は強くはありませんが、波は予報の1.5mではなく2mを越えています。
これでは波にもまれるだけで、スピードが出ません。機走で座間味を目指します。
久米島に来る前の心つもりでは、久米島に2泊した後粟国島に行く予定でしたが、6泊もしたので予定変更です。
今日もくじらはいません。船陰も全くありません。
久米島と慶良間の中間あたりでは波高は1.5m位です。予報は当たっていたことになります。
2時、慶良間列島西の入り口に到着。

座間味港入路の左手に岩が見えます。右手の灯台寄りの方が水深はありました。
3時には前回と同じ岸壁に係留完了。港近くのペンション「星砂」でシャワーを借りました。300円
今日は機走 5時間
ここのところ天候不順なので海光丸が利用している天気予報会社に聞いてみました。
4月の沖縄の天気の傾向
この季節は移動性高気圧が沖縄の北を通過することが多く、例年この高気圧から北東の吹き出し風が強まります。
また、高気圧の通過後は,同じく北を谷が通過し、南よりが強まり、このパターンを繰り返しながら入梅となります。
この間前線が停滞し、天候も良くありません。
これが天気予報会社の気象海洋鰍ゥら聞いた内容です。なるほど実際もその通りです。
4月9日(火) 座間味港で日和待ち
今日は北東の風が強いそうです。朝確認すると波浪注意報が出ています。
でもここ座間味港は静かです。この港は西、北、東が山に囲まれ風を防いでくれています。
南は開いていますので台風を凌ぐのは無理でしょう。
係留した岸壁は以前と同じ場所です。直ぐそばにヨットが一杯係留してあります。船名を「くらのすけ」といい
座間味の人のヨットのようですが、持ち主は現れません。
4月10日(水) 座間味港ー糸満港 24マイル
9日夕刻の海域天気予報 曇り時々雨 東の風 7m 波高1.5
沖縄地方気象台の予報では 波高2.5mで波浪注意報だそうです。
朝起きて再度天気予報をみてみても風はそんなに強い予報ではありません。出航に決定。
昨日までは出航しないつもりでしたので、出航は遅くなり8時半に抜錨。慶良間海峡を南下します。
海峡内の波は穏やかですが外海は波が高いだろうなと思いつつ、渡嘉敷島の南端をかわし外海に出ると
確かに高いが2.5mなんてありません。まあ2m位でしょうか。でも風は目的地方向から吹いて来ます。
軟弱ヨット乗りは即機走。
渡嘉敷島南端から糸満は真東ですが、途中にルカン礁という珊瑚礁があります。アレGPSに表示されないぞ。
海光丸のGPSにはデータとして入っていないようです。念のため北方のチービシが表示されるかどうか
確認したところちゃんと表示します。どうも離礁を100パーセントは表示していないようです。
これは用心しないと。GPS頼りは危険です。やっぱり海図第一でいこう。
糸満には下の写真にある山頂のドームを85度に見て接近しました。

それから糸満港へ入る航路には二つあります。
西の浮標識のNo.1とNo.2の外海側0.5マイルあたりをヨットモーターボート用参考図から読み取って
N26度6.7分、E127度38.5分としてGPSのウェイポイントにしました。
GPSに従ってそのポイントに来ますと、目の前1K位に緑と赤の浮標識があります。ぴったりでした。
赤の標識と先にある赤の標識を結んだ線及び緑の標識と先にある緑の標識を結んだ線、この二つの線に
近づくと浅いところがあると聞いていたので真真ん中を注意深く進めます。No.5の緑の標識をかわして
港内に入ります。去年11月と今年2月に陸路糸満港に来て見ていましたので、迷うことなく引き上げられた
沈没船がある区画に入りました。ヨットやモーターボート、漁船が何杯か係留してありますが、2月に来た
ときに現地のヨットマンに聞いてありますので、スターンアンカーで確認済みの空席に1時過ぎに滑り込ませました。
ここも岸壁が高い。しかも入港時は引き潮です。隣のヨットの渡し板を借りて岸壁によじ登ったり
とにかく海光丸の船固めに2時間近くも掛かりました。
引き揚げられた沈没船
ここはいわゆる漁港では無いようです。また糸満ヨットクラブのある場所でもありません。糸満ヨットクラブは
漁港の片隅にあります。ここは工業団地のすぐ近くで何もありません。でも10分歩けば食品スーパー
20分歩けばダイエーもあります。公園のトイレまで徒歩8分。
近くに風呂やはありません。20分以上歩きますが、運動公園のそばにホテルスポーツロッジ糸満があり
ここでサウナ付きの風呂に入れます。800円。
今日は機走 4.5時間
16日の知人の来艇までここ糸満で停泊する予定です。
4月11日(木) 糸満滞在
今日は一日雨の予報です。
でも朝9時頃雨が止んだので、港内にある沖縄県水産公社に行き係留届を出して来ました。
5トン以下は1日の係留料金は105円です。こんなに安く係留できるなんて地方の人は幸せです。
あとはダイエーに行ってお買い物。
夕方5杯ばかり先に係留してあるヨットの方で黒島さんという方が訪ねて来られたので、海光丸内へお招きし
しばし話しに花が咲きました。
黒島さんのヨット
この糸満にもフィッシャリーナの計画があるそうです。
こんな看板が出ていましたが こんな状態ですからまだ年月が掛かりそうです。