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2001年10月12日 一湊ー鹿児島県指宿港 50マイル
5:00の海域天気予報 晴れ 北西の風 5〜8m 波高2.5m
6:20一湊を一週間ぶりにやっと離岸 波は多少ありますが昨日ほどではありません。風は真正面なので機帆走
佐多岬の近くは悪い三角波が立つことがあるそうです。近寄らないことにし真北に向かって針路をとります。
10:00竹島の東側を通過。その先に硫黄島も良く見えます。風向は変わらないが風速は多少落ちてきました。
竹島に連絡船と思われる船が寄港し、しばらくすると出港してきて鹿児島方向に海光丸を追い抜いていきました。
この竹島にも生活している人々がいるんですね。この竹島とトカラに向かって南下するときに寄港する予定の硫黄島と
硫黄島の西にある黒島の三島が行政でいう三島村といい、5月に三島カップヨットレースが行われるそうです。
村おこしが目的でヨットレースをするそうですが、効果の程は若さんが心配することではないですね。
12:00佐多岬西方5マイル地点を通過し進路を30度に変針するころ又、風が8m位になってきました。
風位も北に振れたので相変わらずほぼ真登り、したがって機帆走継続です。開聞岳がくっきりと見えます。
開聞岳をみると鹿児島って感じが一層強くなりますね。
長崎鼻と神瀬の浮標の間を通過し、山川港の沖を通過し指宿港に入り、漁港に電話し係留の打診をしたところ、漁港内には
余裕がないので連絡船トッピー(水中翼船)用の浮桟橋の南側につけたらどうかとの返事でした。
そこにはすでにヨットが1パイ舫ってあります。その後に接岸しました。大きなフェンダーのついていて良い係留場所です。
港湾案内に指宿はプレジャーボートを受け入れるような表現の記載がありましたが、誤りのようです。
本日の海域天気予報は当たりといっていいでしょう。全航程機帆走9時間
係留し終わったら早速温泉探しです。指宿は温泉場ですので温泉には事欠かないのでしょうが、公衆浴場となると
どこにもあるという訳にはいきません。通行人やタクシーの運転手に聞きながらやっと指宿駅近くの松元温泉にたどり着き
ました。古い浴場ですが250円で若さん一人だけです。一人だけなのでついでに下着の洗濯までしてしまいました。
船に戻ると舫ってあったヨットの持ち主という若者が声をかけてきました。海光丸を舫った場所はいつもはモータークルーザー
が係留してあるそうですが、今日は遠出しているので大丈夫だそうです。
暗くなって船内で天気予報をみていると又声を掛ける人がいます。応対すると指宿のヨットマンで今井さんという方です。
困ったことがあればなんでも相談に乗ると言ってもらえました。有り難いことです。
ところでまた台風21号が発生しました。場所はフィリピン沖です。この海域で発生すると迷走することが多いようです。
いつまでもグズグズ迷走されると困るんだよね〜。これは誰に言えばいいんだろー?
追記;指宿港にプレジャーボートの係留余地が無いように書きましたが、後で谷山港のヨットマンに聞いたところ誤りのようです。
谷山港のヨットマンの話では、指宿港には指宿市だか、土木事務所だかがプレジャーボートのために浮桟橋を用意している
そうです。通常そこを漁船が停泊していて一見して空きがないようですが、本来は漁船が停泊するところでは無いそうです。
指宿に行ったときは浮桟橋に漁船が停泊していたら、その漁船に横抱きしてかまわないそうです。但し、朝早く出航するために
起こされることになりますが。その桟橋にはプレジャボート用であると掲示板に書いてあるそうです。
海光丸はそこに行っていませんので、聞いた話ですが。
10月13日 指宿ー鹿児島谷山港 KMSヨットヤード 15マイル
8:20指宿を出航 北の風3〜4mで距離も近いので間切って帆走することにしました。
10時ころになると風は1m以下まで落ち、未だ指宿の北側の岬の沖合いです。機帆走に切り替え1500回転。
13:00谷山に到着 KMSヨットヤードの浮台に係留完了 本日は帆走2H,機帆走2.5H 予報は当たり
ここは運河のようなところにヨット、モーターボート、漁船などが係留しています。対岸まで40〜50m位でしょうか。
ここで臨時検査を受け、航海灯の交換をし、具合の良くないエンジンギアの調整をしてもらい、トカラを渡るための2週間分
の食料の購入などをする予定です。しかも台風21号がはっきりするまで出航はできません。
2週間分の食料とは多すぎると思うかもしれません。しかし今までの海光丸の航海ではその位の期間港に缶詰になったことが
あります。特にトカラでは外食は全く当てにできませんので、最低の量だといえます。
ここ谷山にアメリカのヨットマンが一人で世界一周の旅の途中で立ち寄っていました。なんと85歳だそうです。
40フィートくらいのダブルエンダーで重そうな安定感のある船です。それにしても85歳とは。
失礼ですが外見は確かに85歳くらいでしょう。しかし動作から見ると60歳台です。
若さんは英語が苦手でもあり、また西洋人のヨット乗りはプライバシーを大事にすると聞いていますので、声を掛けて
いろいろ聞き出すのは差し控えることにしました。
エンジン整備の一環としてエンジンオイルを全交換しました。新たに入れたのは約2Lです。
10月14日 谷山滞在
朝から暇なことと、ここではPHSが使えるのでこのホームページをサーバーにアップし、初めてテスト公開して見ました。
以外に簡単にできましたが、PHSで約18分ほどアップにかかりました。写真が大きすぎるのかもしれません。
午後ここ谷山のヨットHOT−UU(ジャヌー44フィート)のメンバーの人たちと話をする機会があり、夕食にも招待してもらい
暖かい歓待を受けました。どのようにお礼をしたら良いか戸惑っています。
左から芝原さん、岡野さん、鶴田さん

彼らは香港ー沖縄、鹿児島ー大阪のレースにも参加したことがあるそうで、その時例の難波さんの遭難事故があったそうです。
10月15日 谷山滞在
小型船舶検査機構に近海海域航行のための臨時検査の申請をした。 軽油33l購入
85歳のシングルハンダーと話をする機会がありました。彼は60歳台に世界一周をしたそうで、今回は2回目だそうです。
日本に来る前にマレーシアで2年間過ごし、その後フィリピン、香港、台湾を経由し、鹿児島に来て一度飛行機でアメリカに
帰国し、最近また鹿児島に戻ってきたばかりと言っていました。
彼はこれから陸路で日本各地を周り、来年春にサンフランシスコに向け出航し今回の世界一周を終えるそうです。
ハワイには寄らないと言っていました。彼ハリーのヨットは40フィート位のカッターリグのダブルエンダーでいかにも
オーシャンゴーイング艇といった船です。船名はIDLE QUEENです。

10月16日 谷山滞在
鹿児島市内の見物に出かけました。維新ふるさと館で鹿児島ではなく、薩摩を体感したり、薩摩の英雄西郷さんゆかりの
地などをめぐってきました。明治維新は非常に興味深い時代で、スケールの大きな人物が多く排出した時期でもあり、西郷さんも
坂本竜馬と並んだその中の一人ですね。ただ維新の延長線上にある今の日本はこれでいいのだろうか、という疑問はいつも
付いて周ります。
10月17日 谷山滞在
台風21号が奄美大島をかすめて北東に進んでいます。ここ鹿児島も影響は出るでしょう。対岸から50mのロープをとり
取り合えず沈めておきました。風が強くなったらロープを張って固めることができます。
昼前検査機構から18日の予定を繰り上げて検査したいといってきたのでお願いしました。
検査の目的は、海光丸は沿海仕様ですので沿岸から20マイルまでしか航行できません。奄美に渡るのに宝島から奄美まで
約45マイルあります。このため約5マイルは近海海域を航行することになります。ここを沿海仕様の船を例外的に航行するのを
認めてもらうための手続きです。検査費用は1万円とられました。正確には上架してキールも点検しなければならない
そうです。海光丸は4月に定期検査を受けたばかりなので免除してもらえました。
アマチュア無線は持っていますが、今回は無線免除の申請書を書けば済むということでその方法にしました。
その日の夕方には許可書類は出来上がって、受け取ることができました。
午後トカラ列島を渡るための食料の買出しにダイエーまで出かけました。
ポリタンをもう1個買い増しし軽油10Lも追加購入しました。
ここ谷山港のそばに橋がありそこを渡った所にファミリーレストランがあります。そこを基点として北に15分歩けばダイエー
があります。西に15分坂を登ればJRの坂之上駅があります。南に15分歩けばホームセンターがあります。
行ったことはありませんが、ダイエーに行く道の途中で西方向に行けば慈眼寺温泉があるそうです。
21号台風のため夜は一時的に雨風が強くなりましたが、心配したほどのことはありませんでした。
10月18日 谷山滞在
台風一過の日で、今日はここKMSの車を借りることができたので、特攻基地のあった知覧に行ってみることにしました。
特攻平和会館でいろんな資料をみることができました。全くひどいことを当時の指導者はしたものです。
若さんの父親もフィリピンのレイテ島で戦死したことでもあり、当時の日本の指導者たちはたとえ裁判を受け、死刑になった
としてもその多くの若者を死に追いやった罪は消えることはありません。まして死に追いやられた人と、追いやった人を
同じ神社に祀るなど絶対許せません。そおいう意味で若さんは首相の靖国神社の参拝には反対です。
10月19日 谷山ー鹿児島県山川港 18マイル
今日は近いのでのんびりと8時過ぎに出航しました。港外に出てしばらく帆走していましたが、風が落ち又、機帆走
13時には山川港に入りました。湾の左手奥に内港がありますが、その内港の岸壁の北側に大きく立派な浮桟橋が
あります。他に何も係留していませんがそこに海光丸を係留しました。保安庁の巡視船用かと思ったら違っていました。
鹿児島県の施設だそうです。ことわる為の連絡先が解からないので、そのまま利用させてもらいます。
写真の左側が内港です。

近くにフェリーの発着場があり、トイレも使えそうです。小さめのスーパーマーケットとコインランドリーもあります。
本日は帆走0.5H,機帆走4Hです。 軽油を20l買い足しておきました。
夕方山川駅まで歩き、駅前の食堂でカツオのたたき定食を食した後、そこの温泉に入れさせてくれるよう頼みましたが、
宿泊客以外はだめと断られてしまいました。そこから約10分位で成川という温泉があるそうです。しかしこの温泉は
海水の温泉なのに上がり湯がないそうなので行きませんでした。成川を除くと山川港から歩いて行けるところには
温泉が無いことになります。あとはバスで指宿まで行くしかありません。
10月20日 山川港で日和待ち
今日は強風波浪注意報が出ています。暇なのでバスに乗り鹿児島フラワーパークと長崎鼻の観光日にしました。

どちらからも開聞岳がきれいに見えました。開聞町のレジャーセンターで温泉入浴も出来ました。
船に戻り夕方天気図を見ると、台風22号が発生しています。まだ遠く小笠原のはるか南東海上ですが、油断はできません。
10月21日 山川港で日和待ち
今日もまだ波浪注意報が出ています。昨日指宿のヨットマンの今井さんと再会したとき、イワタニのガスボンベで冷却できる
アウトドア用の冷蔵庫が話題になり、今井さんが中古を持っていて売ってもいいという話になりました。
前から欲しいと思っていたので、ガスボンベ30本付きで2万5千円で買うことにしました。モデルRC−1500です。
昼前、今井さんが物を持って来艇したところ、現物が海光丸のギャレーの横のスペースに偶然ですがぴったり収まります。
ただし、ガスボンベを交換するときには持ち上げなければなりません。しかし収まり具合は非常によろしい。
これからトカラを渡るには、今までのように外食は出来ないので船内で全ての食事の用意をしなければなりません。
1年もので2万5千円は多少高いかなとは思いましたが、グッドタイミングなので買取ました。
早速近くのスーパーで要冷蔵の食品を仕入れてきました。但し、要冷凍ものは無理でしょう。
その後これも近くにある海上保安庁に出向き、沖縄までの航海計画書を提出してきました。
航海計画書は母港を管轄する支所に提出するのが本来のやり方だと、大分言われましたが結局受け取ってもらえました。
ところで硫黄島、口永良部島とともにトカラの島々では軽油を購入することが出来ないそうです。そこでポリタンクを買い増しした訳
ですが、軽油の保有量はエンジンタンク40L、20Lポリタンク1個、10Lポリタンク3個、2Lペットボトル5本で合計100L積みました。
ここ山川港から奄美の名瀬港まで約200マイルです。エンジンで5ノットで機走したとして40時間かかります。
海光丸のエンジンは2500回転で1時間に2L弱消費します。とすると、全部で80L消費することに計算上なります。
という訳で100Lあれば足りることになります。しかも帆走した分だけは余ることになるので、なるべく帆走することにしましょう。
10月22日 山川港にて日和待ち
昨日は明日こそ出発するぞと意気込んでいましたが、夜半からかなり強い雨が降り出し朝になっても断続的に降ってきます。
弱いながらも低気圧に覆われているようです。今日も1日缶詰です。
航海計画を提出した海上保安庁の係官が2人来て、船検証や免許証をチェックし、航海設備についても色々質問した後
海光丸の写真まで撮影して帰りました。奄美や沖縄の保安庁にもFAXで連絡を入れておいてくれるそうです。
その代わりではないでしょうが、時々無事次の目的地に着いたことを電話連絡するようにいわれました。但し、絶対しなければ
いけないという訳ではないようです。
天気予報と違い午後になっても雨が止みません。それどころか時々強く降ってきます。
1日中船内にこもっているのも退屈なので、バスで指宿まで温泉に入りに行きました。砂蒸しは高いので一般の温泉に
しましたが、バス代合わせて1,000円の入浴になりました。体重計に乗ると出発時より5Kgも痩せています。
あまり痩せると体力が落ちるので好ましくはありません。そんなにハードなことはしていないのに、どうしてでしょう。
10月23日 山川ー硫黄島港 39マイル
5:00の海域天気予報 晴れ 北西後北東の風4〜6m 波2m
5:40山川港を暗い内から出航 機帆走2500回転で一路230度 朝の開聞岳がきれいです。

開聞岳と佐多岬を結ぶ線上を過ぎるころから北西の順風が吹いてきました。風速4〜5m位でスタボーのアビームの風
です。この航海で一番快調な帆走です。船足も約5ノット出ています。いつもこんなコンディションであれば言うことはありません。
そうは行かないのが世の常で、こちらの都合のいいようには風は全く吹いてくれません。今日は例外です。
あまり快適なので眠くなってきます。なにしろ4時半起きなので。何度か居眠りをしてしまいました。
気をとりなおして、ケンケンを流すことにしました。2時間流してソーダカツオ1匹の釣果でした。
14:00硫黄島港に入港 内港の西岸壁に横付け。硫黄島の漁船は陸に揚げたままで、旅の漁船ばかりです。
今日の海域天気予報は当たりです。本日は帆走4.5H、機帆走4Hでした。
なるほど、聞いてはいましたが港内の水は茶色です。でも20〜30cm以下では普通の透明な海水だそうです。
温泉まで歩いて30分ほどだそうで、行くのを止めました。連絡船乗り場にトイレはあります。
外食する店などありませんので自炊です。今日の献立はカレーとソーダカツオの煮付けです。ソーダカツオはあまり
美味しくありませんでした。