2001年10月2日   宮之浦ー鹿児島県 内之浦港  19マイル

5:00の海域天気予報  晴れ 北西の風5〜9m

7:30宮之浦を出航 都井の岬を目指して機走。都井の岬をかわして内之浦に向け270度に進路を取ると今日も真登り。

昨日のいやな波を思い出し、早く志布志湾を横切ろうと帆走せずに機走で進める。

やはり志布志湾口の真ん中あたりでは今日も10mを超える風が吹いていましたが、

そこを過ぎると10m以下に落ちました。

内之浦をとばして大泊か種子島まで今日帆走してしまおうかとも途中頭の中をよぎりましたが、内之浦近辺で10時に

なっていたのでそれは止めることにしました。何しろ内之浦から種子島の西之表まで50マイル弱、大泊でも30マイルは

あります。途中に港はありません。2時か3時までに到着するのは無理です。

11時内之浦港に入港。今日は巻き網漁船が多数入港しているので、接岸できる良い場所がありません。

明日朝6時までに離岸する約束で荷揚げ市場の前の岸壁に接岸させてもらいました。

今日の海域天気予報はまあ当たりでしょう。  今日は機走3.5Hです。

早速町を探検するとコンビニ、A−coopなどあり便利そうです。20分ほど歩くと温泉保養施設コスモピアがあり、

300円で入浴できます。トイレも荷揚げ市場の建物にあります。夜も使えます。

わりと居心地の良さそうな港です。

それと港の北側は数キロに渡ってきれいな砂浜になっています。海上遠くからは岸壁かとおもいましたが、

黄色っぽい色なので変だとは思っていました。それとここ内之浦近辺は定置網があるので入港する時のワッチは

しっかりとしたほうが良いでしょう。



10月3日   内之浦ー種子島西之表港  41マイル

5:00の海域天気予報  曇り 東6m〜11m 波0.9〜2m

5:30内之浦を離岸 岬をかわして大隈半島沿いに240度の針路で機帆走で南下

種子島を直接目指さず、大隈海峡を北上する黒潮の分流を避けて大隈半島に沿ったコースにすれば、逆潮に

遭わないと考え東経131度までこのコースで行くことにしました。途中山の上に宇宙ロケット関連施設と思われる

建築物が良く見えました。

東経131度を越える前に種子島を視認できたので、131度あたりで種子島の方向に転進しました。

大隈半島沿いで進行している時には風は弱かったのですが、大隈半島を離れると東の風がかなり吹いています。

1ポンメインとフルゼノアで快調に帆走します。ここは本船航路です。3隻の本船の近くを行き合いました。

この広い海の上でも行き合うことがめずらしくはありません。注意を怠れません。

種子島に近づくと風は落ちてきましたが、波は相変わらず2m以上あります。順調に進んでいるので帆走を続けます。

追手で3ノットをきることもありましたが、今日はあせらずに帆走にこだわりました。

12時ころ種子島北端をかわし、さらに1時間帆走していましたがスピードが遅いわりにローリングが大きいので、

機帆走に切り替え2時に西之表港に入港しました。外防波堤のロケット型灯台を過ぎたとき突然後方から大きな

音が迫ってきます。何かと思ったら水中翼船が猛スピードで突進してきて、防波堤と海光丸の間を通過して行きました。

幸い引き波は小さいので助かりましたが。  旧港に入港すると狭い港は漁船でいっぱいです。

うろうろしていると作業船からここに横抱きしろと合図を送ってくれています。有り難く横抱きさせてもらい、接岸完了。

作業船の船長の話では今日は他の漁港の漁船が多数西之表港に来ているので混み合っているそうです。

昨日の内之浦でも同じように他港の漁船が多数入って混み合っていましたが、季節がらなのでしょうか?

種子島では観光をするつもりは若さんはもともとありません。観光にはお金が掛かるので屋久島観光にとっておくことに

します。ロケット打ち上げ施設は見たいのですが、入港した西之表港から51キロも離れているそうで、遠すぎます。

トイレは近くの公園にありますが、風呂はありません。

夕食は小さなマーケットで惣菜を買って、そのマーケットの前にあるテーブルで済ませました。こうすればゴミも直ぐ

捨てられます。

今日の海域天気予報は当たり   帆走4.5H、機帆走4H



10月4日   西之表ー屋久島 宮之浦港  28マイル

5:00の海域天気予報  曇り 東の風 1〜4m

6:00西之表港出航したが風波ともにほとんど無しで機帆走2500回転

目的地の屋久島には雲がかかっていましたが、8時ごろには雲がほとんど取れ屋久島全体の

威容のある山々がよく見えます。

やはり他の山とは趣が異なると感じるのは気のせいでしょうか?後を振り返るとのっぺりとした種子島が見えます。

屋久島は前から一度は来てみたいと思っていた島ですので、やっと実現しその威容を前にし感動的です。

屋久島が海光丸と若さんを歓迎してその全容を早くも見せてくれたと、勝手に喜んでいます。他にも口永良部島、

硫黄島が見えます。航海もほとんど風波ともに無く、エンジンで順調に進み、11:30には宮之浦港に入港できました。

屋久島周辺の海域は荒れたり天候が急変したりすることが多いと聞いていましたので、ほっとしています。

ここの船溜まりも西之表港と同じように狭いところですが、浮桟橋が空いていたので係留は楽でした。

漁協に電話し組合長に係留の許可をもらいました。西之表と較べると落ち着きのある場所です。

問題はそばの公園にトイレがありますが、夕方5時から朝8時まで鍵がかかり使えないことです。

道路の向こうにあるスーパーのトイレも借りました。

本日の海域天気予報は当たり   機帆走5.5H



10月5日   宮之浦港滞在

今日は朝から屋久島観光です。縄文杉まで行くには本格的な登山準備がいるそうです。そんな準備はありません。

レンタカーを借り、まず屋久杉ランドに行きました。標高1000m以上の所にあります。50分コースを歩き、

さらに車で6k先にある樹齢3000年の紀元杉のところまで行きました。

とにかく長い年月と屋久島の自然が作り上げた景観は感動的です。

巨木には人間を圧倒する何かがあります。今度来るときには登山準備をして縄文杉の所まで行きたいと思いました。

この写真は一度倒れた巨木の株の上に新しい杉が生長し、それが巨木になったものだそうです。
それで二代という名になっています。

昼から尾之間温泉で汗を流し、次の目的地白谷雲水峡に向かいました。ここも標高は800mありながら湿気の多い

ところでそのためか森の中はシダやコケで覆われ、独特の雰囲気をかもしだしています。来た甲斐はありました。

白谷雲水峡

夕食は散財ついでにゴマサバ(地元では首折れサバと呼んでいる)の刺身定食を恐る恐る食してみました。

確かにうまいが、虫がついていないか板前さんの前でチェックする訳にはいかないので恐る恐るになったのです。

ヨット乗りでもある俳優の森繁さんがサバの刺身の虫に腹をやられ、ひどいめに遭ったと聞いていますので、こわごわ

食しました。しかし観光するには金がかかります。日々の予算が2千円なのに今日は5日分使ってしまいました。

海光丸に戻り天気予報を取ると台風20号が発生し、こちらを窺っています。さてどうしよう。

鹿児島の山川港に逃げるのも一計ですが、予報では明日は北東の風がだんだんと強くなり、明後日にはかなり吹くと

なっています。これでは50マイル弱先の山川に向かうのは無理でしょう。無理はしないことにしてこの近辺で

一番安全な一湊漁港に移ることにしました。



10月6日   宮之浦ー 一湊漁港  10マイル

朝の天予報も取らずに9:00出航、10時半には一湊に到着。途中あんまり海が静かなので山川に行こうかなどと、

頭をよぎりましたが、予定通り一湊に入港。空いている岸壁に舫い、近くの漁師さんに聞くと即OK。

漁船を上架して船底塗りをしている漁師さんとしばし談笑。近くを歩いてみると小さな食料品店はあります。

もちろん風呂は無い。トイレは近くの漁村センターのを借りました。

前から水深計が誤動作するのでセンサーヘッドに水生物が付着している疑いがあるので、港内の水もきれいでもあり

午後潜ってみることにしました。潜ってみるとやはりヘッドに貝類がかなり付着しています。ヘッドには防汚塗料を塗って

いないので付着し易いのでしょう。スクレッパで削ぎ落とし、ついでにスクリューを見てみると異常無しでグッドです。

まだこの辺は暖かいので、上がってから漁師さんに断り水道の水で体を洗いましたが、やはり風呂は入りたい。でも無い。

民宿に聞いてみましたが宿泊客が多いそうで断られました。そういえば今日は土曜日です。

村内に大浦温泉まで1.5kと看板が出ていたので歩いてみましたが、1.5kは誤りです。大浦温泉入り口まで1.5k

でしょう。そこからまたかなりの距離がありそうなので、諦めて引き返してきました。

明日別の公衆温泉に行くことにしました。

午後はやはり北東の風が強くなってきました。山川に行かなかったのが正解です。夜はさらに吹き上がってきました。

夕方の天気予報をみると台風20号は徐々に進路を北に変え、九州方面には接近しないとなっています。

海光丸はついていると言えるのかな?



10月7日   一湊漁港で日和待ち

風呂に入りたくて朝9時半のバスで出かけました。一旦宮之浦に出てバスを乗り換え楠川温泉まで行きました。

それにしてもバス代が高い。合わせて片道760円もします。帰りがまた直ぐにはバスが来ません。

やっと宮之浦に戻り、昼食を済ませてバスの時刻を調べると次は4時までありません。

喫茶店で時間をつぶし、食料品を買い込んで4時のバスで一湊まで戻りましたが、今日は一日入浴でつぶれました。

天気予報を取ってみると20号は予報通り進路を変えています。一安心ですが、北東の強風は止みません。

まだ2〜3日はうねりも高いでしょう。明日も出航はしないことにしました。



10月8日   一湊漁港で日和待ち

今朝起きてもまだ強風は収まっていません。いつまで続くのでしょうか?

予報ではうねりもあわせて波は3mとなっています。

アメリカがアフガンに進攻を開始したようです。これからの世界は今までのような安全は期待出来ないのでしょうか。



10月9日   一湊漁港で日和待ち

天気予報では九州に低気圧が接近しています。風向きは変わりますが前線が接近するので今日も日和待ちです。

航海灯の両色灯が点灯しないことに気づきました。夜は帆走りませんが直さなければなりません。

雨が時々吹き付けるので修理は後日することにしました。



10月10日   一湊漁港で日和待ち

今日も強風波浪注意報が出ています。

雨は上がったので航海灯を外してみると、電線が両色灯からスルリと抜け落ちました。これでは点灯する訳がありません。

中を開けてみましたが修理できるような構造にはなっていないようです。17年以上使っているわけですから寿命でしょう。

新しいのを買うしかないようです。それとエンジンギアの調子も良くありません。FWDからニュートラルに戻しても

ニュートラルに戻らないことが時々あります。その時は一旦REVに入れてからニュートラルにするしかありません。

後日要調整です。

一湊漁港の停泊場所のそばに「太陽」という船名の40f位のモータークルーザーがあり、ダイビング船としてお客を

ダイビングポイントまで案内しているそうです。ばかでかいエンジンを積んでいて、屋久島から奄美まで4時間で

行けるそうです。

「太陽」の船長の話ではここ数日海が荒れているため、屋久島中のポイントが濁っていて商売にならないそうです。

船長の車で宮之浦のスーパーまで食品の買出しに連れていってもらいました。



10月11日   一湊漁港で日和待ち

風が落ち着きそうな予報でしたので、朝4時半に起き出航準備をし6時半に出航しました。防波堤の灯台を回ると

波がかなりあります。東側の半島を過ぎても波は3m以上あり北西から押し寄せてきます。

風はやはり北西で6m以上吹いているようです。風はともかく波にバウがたたかれスピードが出ません。

これでは50マイル弱先で真北の山川港へは夕方まで到着できるかおぼつきません。途中逃げ込む港も遠いので安全を

優先して引き返すことにしました。戻って天気予報を確認すると、未だ波浪注意報は解除になっていないようです。

一湊には入港した初日から岸壁に横付けしビームアンカーも打たずに舫っていたので、スチロールの俵型フェンダーが

大分磨り減ってしまいました。反省し今度はアンカーを打ち再度係留しました。面倒がらずにアンカーを打つべきです。



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