![]()
2001年9月17日 古満目ー大分県蒲江港 50マイル
5:00の海域天気予報 晴れ NW5〜8m
5:30古満目出航 今日は四国の宿毛湾に入るのを止めて、四国から豊後水道を渡って九州に向かうことにしました。
豊後水道の沖ノ島の東の海峡を機帆走で通過 NW6m しかしだんだんと風が吹き上がってきました。
沖ノ島の北側を通過して九州大分の蒲江港を目指して針路280°で機帆走。風がWNWなのでスプレーを浴びながらほぼ真登り。
蒲江沖に近づくと風が落ちてきたがそのまま機帆走を続け、1:30入って右奥にあるスーパーマーケット マルミヤの前の
岸壁にスターンアンカー、バウ付けで係留完了。近くにいた奥さんが舫い綱を取ってくれました。
上陸し風呂屋を探したが無し。代わりに近くの喫茶店のような食事処「コサカ」の二階にあるユニットバスを使わせてもらえました。
一応入浴料を取り、500円でした。トイレはスーパーのトイレが夜も開いていました。
バウに波を浴びるとバウハッチから水が漏れることが判明、他にマストステップのボルトからも僅かに水が漏れています。
又、キャビンに置いている本や資料の入っている衣装ケースの固定が不完全なためローリングすると、キャビン内で
あばれるので固定方法を再検討しなければなりません。
船内で使っていた別のクリートを外し、衣装ケース固定用として取り付け完了。
この港は一晩居て感じたのが、昼も夜も引き波が多いことです。
今日の海域天気予報はほぼ当たりです。 機帆走8H
9月18日 蒲江ー宮崎県細島港 28マイル
5:00の海域天気予報 晴れ 風は弱い
6:45抜錨完了し出航 天気晴れ風無し、波も無し うねりは少しあり 今日も機帆走だが逆潮約1ノットの海域もあった。
細島沖でめずらしくヨットがいたので近づいたが、無視して離れていきました。無愛想なヤツ。
13:00細島商業港一番奥の岸壁にスターンアンカー、バウ付けで係留完了。
今日の海域天気予報は当たりです。 本日も機帆走6H
上陸し近くを歩くとやたら大きなショッピングセンターがありました。ジャスコ他何店もあります。有り難いことに
ディスカウントホームセンターもありました。入店しバウハッチのシール用ゴムを探したら似た物がありました。ラッキーです。
再度海光丸に戻り寸法を確認し、買いに出掛けました。取り付けは明日にしましょう。
軽油30リッターは配達してもらったが、近くに風呂屋は見当たりません。トイレもありません。困りました。
夕方ショッピングセンターで食事して帰り天気予報をチェックすると、台風17号が発生。スピードが速く明日には関東に
近づく予報になっています。昨日朝までは普通の低気圧だったのに、昨日夕方は熱帯低気圧、今日は台風と変化が
急速です。しかもいままでの台風は動きが遅かったのに、17号は非常に速い。こんなに速いと避泊の港を探す間もありません。
幸い17号は九州には近づかないようですが、今後の台風が心配です。
9月19日 細島滞在
今日はバウハッチのシールをすることにし出航取りやめとしました。
バウハッチの古いシールはひびが入っていました。きっとこのひびから水がしみ込んだのでしょう。
買ってきたスポンジゴムは長さが短いので切れ目が多くなりますが、長いのを売っていないのでこれを使うしかありません。
なんとかうまく出来ました。と本人は思っています。結果は次のスプレーまでお預けです。
朝岸壁を通りかかった女性に風呂やが無いか聞いてみたら、ここから10分ほどのところにあるということでした。
言われたとおりに探しに行きましたがありません。近くの人4人ばかりに聞いてみましたが、付近には無いそうです。
タクシーで行くのならあるそうです。朝の女性の話はもしかすると車で10分のことなのでしょうか?
今日も一日暑い日ですが風呂なしで過ごすことになりました。
9月20日 細島ーサンマリーナ宮崎 36マイル
5:00の海域天気予報 曇り 風弱い
6:30抜錨し出航 天気薄曇り 風ほとんど無し
今日は宮崎県の東岸に沿って南下するコースです。風が全く無く、海は穏やかです。機帆走しかありません。
蒲江から細島までの航海も穏やかな海況でしたが、今日もまた非常に穏やかで暇をもてあましています。
とにかく暇なので流し釣りをすることにしました。潜水板を流して2時間経ってもなにもかかりません。
そのうちシーガイアが見えてきました。シーガイアの前を通過すればサンマリーナ宮崎まであと1マイルほどです。
潜水板を回収するためにスピードを落としました。すると直ぐに潜水板が上がってきました。引き上げてみると小さな
アジがかかっています。スピードを6ノットから5ノット以下に落としたのでアジにとって丁度いい速度になったのでしょうか?
それにしてもカツオかブリ狙いの大き目の疑似餌に小さなアジがかかるとは。新鮮なので後で刺身で食べましたが
小さいので食べ応えはありません。
ところでサンマリーナ宮崎の入り口がわかり難いと言われています。海光丸は事前に入港目標等を聞いていたので
問題なく入港できましたが、マリーナに置いてある入港目標の図に描いてある要領をここに転記します。
宮崎港の南防波堤の先端の北側0.5マイルあたりから、コンパス方位260度方向に高さ100mの赤白の無線柱が
目指せるように針路をとるとマリーナ入り口に接近できるそうです。入り口が近くなると左右にテトラポットがあり、左の
テトラポットの右端に小さな標識灯が見え、その標識灯の緯度経度は北緯31度55分39秒、東経131度28分23秒
となっています。この案内で海光丸はスムースに入港できました。
中央に無線柱が見えます
2007年6月の情報 サンマリーナ宮崎の港口に砂が堆積して入出航が出来ないそうです。
詳細は現地に問い合わせて下さい。
それとやはり近くの青島漁港の港口も浅くなっているので入港しない方がいいでしょう。2007年6月

テトラの中の小さな標識灯

ここは有料のマリーナです。料金を聞くと1日2570円(7〜9m)だそうです。したがって1泊5140円、2泊で7710円
有料なだけあって港湾施設や設備、環境はすばらしいものです。いかにも南国のマリーナの雰囲気です。
係留桟橋のある入り江の西側は消波のための砂浜になっています。これなら外海の波うねりの影響は受けません。
海光丸の向こうが消波用の砂浜 南側にある防風提


しかし全てが良い訳ではありません。周辺の近くには店舗など何もありません。20〜30分歩くつもりならばコンビニ
などあるそうですが、つくりが車社会用になっているようです。海から訪れた者は車が無い、 イコール不便。
市内に行くバスも1時間に1本と僻地なみです。
ここに係留してある横山 晃設計7.8mの自作カッター「頓馬」の石川さんが訪ねてくれました。
石川さんは10年以上掛けて木造で自作したそうです。その「頓馬」で奄美まで何回か往復した経験があり、各地の
情報を教えてもらうことが出来ました。
石川さん 木造自作艇頓馬


9月21日 サンマリーナ宮崎滞在
今日は朝から石川さんの「頓馬」にお邪魔し、ヨット談義に花が咲きました。昼から石川さん宅、外での昼食、スーパーでの
買い物と石川さんの車で案内してもらい大助かりです。
マリーナに帰る頃だいぶ風が上がってきました。朝の天気予報では明日は強風となっていましたので、早くも吹きだした
のでしょう。夕方からさらに風が強くなり夜には15〜20mに吹き上がってきました。
天気図を見ると大陸からの強い高気圧が張り出し、その南の縁にあたる九州付近は等圧線が混んでいます。
9月22日 サンマリーナ宮崎日和待ち
朝になっても風はいっこうに収まりません。相変わらず15〜20m吹いています。瞬間最大の風のときには、風上に
向かって歩けません。天気予報では明日もこの風が続く予報になっています。
昼過ぎになって風は少し落ちてきましたが、まだ10m以上は吹いています。
石川さんとここのヨットのメンバーの「ていだ」の谷さんも海光丸に来て、いろいろ話を聞きながらこれから向かう港の
情報を教えてもらうことが出来ました。いろんな情報を総合してこれからの針路順を少し変更しようかと考え
トカラ列島の海図を出して検討を始めました。
夕方になりマリーナ事務所に置いてある付近の案内図をもとにレストランまで歩いていきましたが、閉鎖していました。
別の離れたレストランに行ってみると料金が最低で2,000円、即パス。またてくてく歩きコンビニで食料を購入。
けっきょくコンビニ食品を買うのに1時間以上もかかってしまいました。
9月23日 サンマリーナ宮崎日和待ち
今朝も相変わらず強風は収まっていません。強風波浪注意報は出たままです。
臨時係留料金は昨日の分まで払ってあります。今日からは追加になるはずですが、強風波浪のため出航出来ないという
ことで免除してもらいました。
9月24日 宮崎ー油津港 30マイル
5:00の海域天気予報 雨 5〜10mの風
6:15マリーナの桟橋を離岸 観光地の青島の沖合いに瀬があるので、その又沖にある波高計の外側を回ろうと
145度に針路をとりました。電柱より背の高い黄色い波高計の沖を通ると海岸からは6マイル以上離れます。
瀬の内側を通ることもできますがこの海域の詳細の海図をもっていないのでそうすることにしました。
ところで今日朝の天気予報で波の高さを確認するのを忘れていました。
マリーナを出るときから波の高いことは気づきましたが、防波堤を出てからも相変わらずうねりがは4m位あります。
これは関東沖合いにある台風のうねりでしょう。このうねりがあって風が4〜5m、時折8mの状態ですとスピードが
でません。せいぜい3ノットでればいい方です。ローリングも大きい。また今日も機帆走2500回転です。
とにかくいやな波です。とうとう船酔いになってしまい気力が失せてしまいました。見張り不十分な状態であることは
わかっていますが、集中力は保てません。しかし油津の沖合いに接近するとそんなことは言っていられません。
気力をふりしぼって遠くに見える入港導標を確認しながら狭い航路を通過し、やっと12時頃港内に入れました。
後から考えると波高を確認しなかったのが失敗の元で、無理をしない自己ルールからいえば出航すべきではありませんでした。
今日の海域天気予報はにわか雨はありました。風予報は当たりといえます。
本日も機帆走6時間
サンマリーナ宮崎のヨットCORAL−3の野島さんから紹介された油津の漁師さん「長友」さん宅に入浴のお願いに行きました。
風呂を使わせてもらったのまでは良かったのですが、風呂から上がるとさあ飲め、さあ食べろと夕食までご馳走になって
しまいました。考えてみれば迎える側からいえば一般家庭で風呂だけという訳にはいかないですよね。
こちらの割り切った考えが通用しないのは当たり前かもしれません。ご馳走になりながらいろいろ漁師家業の苦労話
など伺いましたが、実体験に裏打ちされた話は興味深いものがあります。
40フィート足らずの漁船で命を掛けて家族のために漁に出、お子さん3人を大学まで進学させるなど並大抵のことでは
ないと思います。自分一人の力で生きているのですから、リストラに遭うこともないし定年もありませんが。
ヨットの旅をしていると、このような知らない人の人生に接することもできます。
漁師長友さんの漁船 第八日出丸

9月25日 油津滞在
今日は無理しなくとも出航出来る天気でしたが、昨日の悪い波の記憶にとりつかれ出航は止めました。
気分晴らしに城下町の町並みが保存されている飫肥の観光に出かけてきました。
飫肥から帰り、軽油を20リットル購入していると、漁師らしい人からこの係留場所にはカツオ漁船が戻ってくるので移動
したほうがいいと言われ、べつの場所に移動すると港湾事務所に連絡することと看板が出ています。
電話して申し込むと大型船が停泊するような岸壁を指示されました。しょうがないのでそこに係留しようとしていたら
通りがかった人が別の場所を教えてくれました。この人は前にヨットを所有したことがある人で河野さんといい、海運関係の
方だそうです。お陰でいい場所に係留できました。となりに1パイレース艇が舫ってあります。所有者は油津の人では
ないそうです。他にも100m位離れた所にある造船所にヨットが5ハイほどありますが、あまり活動しているようには見えません。
この新しい停泊場所の直ぐそばには、港湾労働者福祉センターがありレストランと風呂があります。ショッピングセンター
まで歩いて20分くらいで行けますので便利は良いところです。トイレも公衆があります。
9月26日 油津にて日和待ち
台湾沖にある台風19号の進路が気になります。進路予報では台湾に上陸するようになっていますが、もし針路を変えて
北上するようであれば海光丸が南下すればまともに遭遇することになりかねません。
しばらく油津で様子をみて、もし北上してくるようであれば又宮崎のマリーナに逆戻りして台風避泊をしなければなりません。
油津の西側を台風なり、温帯低気圧が通過する場合には、南が開いているのでここで避泊するのは危険です。
暇なので油津で昔の和帆船を復元していると聞いたので見物に出かけました。チョロ船というそうで復元して保存して
いるそうですが、残念ながら今は台風シーズンのため陸上に上架しマストは倒しオーニングが被せてありました。
そのためここに乗せるような写真は撮れませんでした。
9月27日 油津にて日和待ち
台湾にある台風19号の北東にある雨雲が九州にかかってきて午後から雨という予報です。
また明日からは北東の風が強くなる予報も出ています。また宮崎で吹き荒れた北東風の再来でしょうか?
憂鬱になりますが天気ばかりは何ともなりません。じっと待つしか方策はないのです。
9月28日 油津にて日和待ち
昨日の予報では今日は雨風でしたが今日になってみると雨風ともにたいしたことはありません。
心配していた台風19号も台湾で弱まっているようですが、弱まったといっても安心できません。
海上に出てから再度勢力を増してこちらに向かうことも考えられます。
一方明日の日向灘は北東の風が最大20m吹く予報になっています。
これから向かう内の浦港は東よりの風に弱い港となっています。今日もここで様子見にすることにしました。
9月29日 油津にて日和待ち
朝天気予報を見ると台風19号は大陸方面に向かわず、低気圧に変わって九州方面に来る予報になっています。
若さんの予想も捨てたものではないようです。
しかし日向灘の風波はかなり強い予報になっています。いまから宮崎のマリーナへ戻るのは無理のようです。
低気圧に変わったといっても元台風、あなどれません。といって宮崎に戻るのも出来ないとなると、ここ油津で
避泊するしかありません。係留した場所は北側にある岸壁にバウ付けしています。西側は遊漁船1隻おいて岸壁です。
東側はヨット1パイ、遊漁船1隻と巡視船の浮桟橋があり、その先が岸壁でまたその先が40〜50mの山です。
そのため南東から南西の風に対して無防備になります。とりあえず南側に入れてあるアンカーにもう一つ増しアンカーを
打ちました。台風崩れの低気圧がこちら方面に来るのは明日の夜になる予報です。
明日になっての天気予報を見てその後の対策を決めることにしましょう。
9月30日 油津にて日和待ち
夜中に南の風がかなり吹いていました。増しアンカーを打っておいたのは正解でした。
予報は昨日と変わらず、台風崩れの低気圧は今夜九州に接近するようです。それとは別に九州の北に新たに低気圧が
発生し、二つの低気圧が影響しあいながら前線を作って東に進む予報になっています。
話はすこしずれますが、ここは鹿児島に近い宮崎ですので、鹿児島地方気象台の予報を見ると、他の気象台に較べて
予報にしろデータにしろ詳しく載っていて、特に予報文は非常に参考になります。データは若さんには利用出来ませんが。
日本全国の地方気象台の予報文を見たわけではありませんが、他の気象台もこの位詳しく出してもらえると有り難いですね。
昼前雨があがったので食料の買出しに出かけ、午後からは今夜吹き上がる予報になっているので、その対策をする
ことにしました。予報では今夜0時から明け方まで瞬間最大20mの南西が吹くことになっています。
南側は風を遮るものはなにもありません。アンカー2本では不安なので50mのロープを西側の岸壁から取ることにしました。
西側に1隻遊漁船があります。その後ろ側をロープが遊漁船に接触しないように張ることが出来ました。
これで万全とは言えませんが現在取り得る対策はこの位しかありません。
それにしてもこうゆう事態は予想していたにもかかわらず、より良い港に逃げ込めなかったのは悪天候が続いたからです。
悪天候が一週間も続くことまでは計算外でした。28日が宮崎に戻るチャンスでしたが、27日に出た28日の予報は
強風と高い波となっていました。悪くいえばこの予報にだまされたのです。
幸い台風は衰弱しています。これがもし大型台風だったら油津で撃沈だったでしょう。その前に強風、高波でも安全な
港に移動していたでしょうが。迷走台風に判断を誤りました。
10月1日 油津ー宮崎県串間市宮之浦 20マイル
夜中の1時ころ風雨が強くなってきました。南風ですのでコンパニオンウェイにまともに吹きつけてきます。
気が付くとコンパスの周りから水がぽたぽた垂れています。急いでウェスで処置をしました。
しかし風は予報より弱いようです。そのまま寝てしまいましたが、朝起きたときも異常はありませんでした。
5時に起きて暗いうちから強風対策のいろんな処置を元に戻し出航の準備を始めました。
5:00の海域天気予報 晴れ 北西の風5〜9m
出航準備に手間取り油津を出航したのは8:20でした。大島の西側を通り日向灘に出るといい風が吹いています。
1ポイントリーフ、ゼノアも少し巻いた状態で快調に帆走します。6ノットは出ています。久しぶりの帆走です。
都井の岬を過ぎて今日の目的地である志布志湾の内之浦に向かう頃から風が吹き上がってきました。しかも真向かいです。
エンジンを掛け機帆走にしましたが風はさらに強くなり周りは白波だらけです。15〜20m位吹いていると思います。
ピッチングが激しく波がデッキを洗います。あと10マイル残し内之浦を諦めました。引き返し都井の岬を回りこんで
岬の半島の東側の付け根の位置にある宮之浦に逃げ込み、1時には港内に入りました。
油津、宮之浦間は14マイルくらいですが、実際に今日帆走した距離が約20マイルです。
今日の海域天気予報の風速は外れです。 本日は帆走2H,機帆走2.5H
宮之浦港に入港する前港外でセールを降ろしているとスライダーがコトンとデッキに落ちました。幸い海中には落ちないで
助かりましたが、接岸後調べてみるとメインセールのピークボードのスライダーでした。
スライダーとピークボードをつなげているベルトが切れています。似たようなベルトをジャックラインに使っていて、余って
いるのでそれを切りとってスライダーを修復しました。買っておいたセールリペア用の針とパームが役に立ちました。
それにしても四国の古満目と同じようにここ宮之浦も何も無いところです。トイレは近くの公園にありました。
そこの蛇口で手拭いを濡らし、体を拭いて風呂代わり。夜満月がきれいでした。今日は中秋の名月かな?